NieR年代記 31 — CとD、犠牲と旅立つ方舟
この物語の目次
CとDの分岐――残された命と旅立つ方舟
ネタバレ注意:最後の決闘でA2を選ぶCエンディング、9Sを選ぶDエンディング、そしてDでの意識の中の選択を、それぞれ扱います。Cの後に同じ二人が生きたまま再び戦い、Dになる順序ではありません。同じ分かれ道から異なる行動へ進んだ二つの結末です。

1. 共通の敵を倒した後に残る二人
コウシとロウシを倒すと、二人の間を遮る共通の敵はいなくなる。A2は2Bから受け取った記憶と最後の頼みを持っている。9Sは2Bの死を目撃してここまで来て、ヨルハと機械に関する秘密にも触れた。どちらも同じ塔にたどり着いたが、どのような未来を残すのかについて合意はできていない。
9Sは戦いを望む。A2が伝えた2Eの真実は、彼を静かに止めることができなかった。その事実を理解すれば2Bを失った感情も整理され、A2を許せるという順序ではない。記憶と所属、復讐の理由がもつれた今の彼には、目の前の相手を終わらせることがまだ残っている。
プレイヤーは最後に操作する人物を選ぶ。A2の体で9Sを相手にするか、9Sの体でA2と戦うかによって結末が変わる。これまでは異なる能力を持つ二人を交互に操作し、塔の中では共通の敵に向けてその能力をつなげて使った。今度は慣れ親しんだ技術が互いに向けられる。
この選択は、一方がすべての嘘を知り、他方は何も知らないという情報の試験だけでは解けない。9Sもすでに多くの真実を知っている。A2にもすべてを元に戻す方法はない。ただ彼女は、自分の怒りを満たすために彼を殺すより、2Bが残した頼みに従って救おうとする。同じ最後の戦いの中で、相手を終わらせる目的と、制圧してから救う目的が向き合う。
2. Cの決闘――9Sに勝った後にするべきこと
A2を選ぶと、プレイヤーは9Sの攻撃とハッキングに対処する。それまで敵の機械や扉を開くために使ってきた能力が、今は自分の操作や視界を脅かす。遠くから来るポッドの攻撃と近づく武器を避けながら戦わなければならない。相手は単に体の小さい弱いスキャナーではない。身につけた能力と現在の怒りが、実際の危険として迫る。
A2はついに9Sを制圧し、彼が複製機体から取って接続した腕を切り落とす。しかし戦闘の勝利が、そのまま彼女の仕事を終わらせてはくれない。9Sの体とデータには論理ウイルスの汚染が残っている。倒して動けなくした結果と、生きて続けられるよう救った結果は違う。彼女は次の行動へ進む。
ポッド042の支援を受け、A2は彼のデータへアクセスする。複雑な内部の道を進むと、ポッドは汚染除去の成功率が低く、危険が大きいと警告する。A2はそれを聞いても進み、奥で眠る9Sの姿を見つける。攻撃者としてシステムを壊しに入るハッキングとは違う。損傷と汚染の中でも、彼が生き続けられる部分を残さなければならない。心と記憶を単に消せば、もう自分を傷つけない敵にはできるかもしれないが、それでは2Bに守ってほしいと頼まれた9Sを救ったことにはならない。
彼女はウイルスを取り除き、彼を外へ送り出そうとする。感染を扱うことが自分の体に及ぼす危険を知ったうえで選ぶ。2Bから剣を受け取った時に引き受けた頼みが、ここで具体的な行動になる。自分を殺そうとした相手へ同じ死で答える代わりに、動けなくなった彼の体を別の場所へ移す準備をする。
3. Cの最後――自分の代わりに別の体を外へ出す
A2はポッド042に9Sを連れていくよう指示する。ポッドはその体を塔の外へ運ぶ。生きている間は最後まで自分のそばにいろという命令ではない。自分が残っても、託された相手は外へ出るべきだという決断である。2Bが飛行ユニットの制御で9Sを危険から遠ざけた行動と、似た方向が戻ってくる。
A2自身はデータ空間に残り、光の柱へ向かう。そこでは子どもたちの笑い声が聞こえる。彼女が柱に触れて構造の機能を終わらせると、巨大な塔が崩れ始める。データ空間の行動と現実の崩壊がつながる。自分の安全を確保してから遠くのスイッチだけを押して立ち去る場面ではない。9Sを送り出した代償と塔の崩壊の中に、彼女自身の体も残る。
最後に彼女は世界の美しさに気づいた思いを示す。仲間を失ってから長く敵を殺すことにとらわれていた目が、自分の外に今も存在するものを見る瞬間だ。そのまなざしは、パスカルの子どもたちを救えた褒美ではない。むしろその失敗を経た後も、一人を救うために行動した最後に残る。
Cエンディングは、この犠牲と救出で閉じる。塔の外に残る9Sの痕跡は、彼を救おうとした行動が外へ続いたことを示す。しかしここで地上の機械すべてが永遠に消えたとも、すべての戦争と差別が解決したとも宣言されない。人類が復活した事件でもない。今の脅威と感染の中で、一人を生かす道を選んだ結果である。
4. Dの決闘――勝っても戻ってこない相手
分岐で9Sを選ぶと、別の戦闘と結末へ進む。彼はA2の素早い攻撃と反撃を相手にする。今度はハッキングとポッド、自分の武器で彼女を倒さなければならない。以前プレイヤーが操作していたA2の技は、外から読み取って避ける敵の動きになる。
決闘の最後、A2は9Sを追い詰めるが、2Bから彼を託された記憶に、最後の攻撃をためらう。9Sはその隙にA2を刺し貫く。彼女が落とした剣の上へ自分も倒れ込み、2Bの残した剣が彼の体を貫く。A2を殺したという結果は、自分の生存と一致しない。復讐の目標には届いたが、その後に2Bが現れて一緒に帰ることも、自分の体が完全に直ることもない。
取り戻したかった相手の武器が、最後には自分の体を通る。この象徴を、誰かが初めからすべての刺さる角度を計画した戦術的設計だと断定することはできない。ゲームが示すのは、最後の攻撃が二人の致命傷につながる結果と、9Sが自分の体から剣を抜こうとしても思いどおりにならない状態である。前へ進むため体を修理し続けた彼に、同じ修理が可能な現場はもう与えられない。
A2も倒れる。彼女には、2Bに託された相手を救うCの行動まで進む時間がなくなる。Dはその救出の後に続く別段階ではない。同じ頼みと同じ喪失を抱える二人が、最後の戦いで異なる結果へ届いたのである。二つの体の沈黙の上で、9Sの意識は別の空間へつながる。
5. 死にゆく9Sへ語りかけるアダム
9Sは自分の記憶と意識の中でアダムと出会う。アダムは塔の目的が変わったと説明する。初めは月面サーバーを破壊し、アンドロイドが頼る人類の象徴を打ち倒す兵器だったが、ネットワークの変化後に別の計画が生まれた。機械が蓄えた記憶を方舟に載せ、宇宙へ送るのである。
方舟は、生きた人間の避難民を乗せた宇宙船ではない。アダムとイヴが地上で体を失った事実も、その場で取り消されない。ここで続くのは、ネットワークに残ったデータと人格、積み重なった記憶の別の可能性だ。物理的な体が死ぬこととデータが残ることが、常に同じ終わりではなかった世界の条件が、再び現れる。
アダムは9Sに一緒に行くかと尋ねる。イヴもそばにいる。兄を失って地上の世界全体へ怒りを向けた存在が、今度は兄と一緒に旅立つ可能性の中に置かれる。9Sがその誘いを受けることも重要だ。互いを敵と見なして戦った名前が、最後には同じ記憶の航海に加われる相手として呼びかけ合う。
しかし誘いが、そのまま強制された一つの結末になるわけではない。プレイヤーは同行するか、残るかを選べる。同行すれば9Sの意識は航海へ参加する方向に進み、残ると答えればこの世界の側にとどまる選択を残す。どちらの返答でも、致命傷を負ったアンドロイドの体がすぐ無傷で起き上がり、新生活を始める結果にはならない。
6. 宇宙へ飛んでいくものは何か
Dでは塔から方舟が発射される。月を狙う兵器の意味が、記憶を遠くへ送る通路に変わる。アンドロイドにとって人間の記録がある月が信仰の根拠だったなら、機械は自分たちの記録を別の世界へ届けようとする。同じ土地で殺し合ってきた時間を越え、別の場所を求める方向が生まれる。
方舟が実際にどの星へ到着し、どんな社会を築くかまで、ゲームの最後の映像は示さない。この航海が完全な平和と幸福を保証するとも宣言できない。残ったデータが新しい関係とさらなる反復のどちらを生むのかは開かれている。はっきり見える変化は、同じ場所の敵を無限に消す目的から、別の未来へ向かう発射へ方向が変わったことである。
地上には死と損傷の跡が残る。塔の入口で二人を助けたデボルとポポルも、致命的な傷を負ったまま一緒にいる。巨大な構造物が空へ何かを送り出したからといって、その下で道を開いた者の体が自動的に救われるわけではない。出来事の規模が大きくなるほど個人の犠牲が背景に消える危うさを、その場面はもう一度つかまえる。
9Sに残る最後の記憶には、2Bと出会った時間がある。真実を隠す任務から始まった関係であっても、その中で共に過ごした時間は彼に残る。Dはその記憶を完全な和解と生存へ変えられないまま閉じる。一緒に去るにせよ残るにせよ、ここまでプレイヤーが動かした体の最後は軽々しく取り消されない。
7. 二つの結末を見た後にも残るデータ
CとDは、どちらかを先に見てから連続してもう一方へ戻す、一つの時刻表ではない。プレイヤーは最後の場面へ戻り、別の人物を選んで二つの結果を確認できる。一方ではA2が9Sを送り出して自分を犠牲にし、他方では二人が互いに致命傷を与えた後で方舟が旅立つ。両方の結果を見た経験が、次のEエンディングの条件につながる。
そこで視点は再び変わる。これまで兵士を支援し、命令や情報を伝えてきたポッドが、残ったデータをどう処理するか判断しなければならない。決められた手順はヨルハに関する記録をすべて消すことだ。CとDが誰が生き残りどんな結果を生んだかの分岐なら、Eはそのすべての生を収めたデータまで本当に消すべきかと問う最後の場所へ続く。
資料と確認範囲
ゲーム版CとDの戦闘選択と結末を別の分岐として記述しました。Cで9Sを外へ運ぶポッド042を区別し、Dの方舟を生き残った人間の宇宙船とは説明していません。特定の結末だけが唯一の公式時間軸だとは断定せず、ゲーム外の公演の後日談もこの結果に統合していません。AI補助による編集記事であり、原作の台詞・歌詞・小説本文は転載していません。資料確認:2026-10-18。
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