NieR年代記 27 — 燃える村とパスカルの三つの選択
この物語の目次
燃える村と工場の子供たち、パスカルに残された三つの道
ネタバレについて:後半のパスカルの村の崩壊と工場防衛、子供たちの死、パスカルを殺すか、記憶を消すか、立ち去るかという三つの選択を扱います。自殺に関する内容を含みますが、方法は詳しく再現しません。三つは別の分岐であり、一つの時間軸で順番に起きる結果ではありません。

1. 遊び道具を届けた道を戻る
村が危険だという連絡を受けたA2は、そこへ向かう。つい先ほどまでは、必要な材料を集め、贈り物を用意するために通った道だった。子供たちは新しい遊び道具を欲しがり、住民はパスカルを喜ばせる本を探そうとしていた。次の約束をつなぐはずの場所に危機が訪れた。今度は村の通信と移動も、普段どおり信頼して使うことはできない。
到着した村は燃えている。住民の一部が暴走し、他の機械を攻撃し、倒れた身体を食べることさえある。小さな家と通路、ともに暮らした共同体が内側から崩れる。機械が住む場所という大きな情報は同じでも、誰が生き、誰が別の住民に襲いかかっているかという具体的な状態が変わった。A2は、自分が知ったばかりの暮らしが破壊される光景を見る。
彼女は攻撃する機械を止める。普段から機械を殺すことに慣れた戦闘員にも、この戦いの目的は以前と同じではない。生きている住民を救うため、彼らを襲う身体を排除しなければならない。しかし敵を倒している間にも、すでに壊れた家や死んだ住民は戻らない。目の前の脅威を取り除く能力は、共同体全体の時間を復元しない。
パスカルは子供たちを連れて避難していた。村をそのまま守れなくなり、残った小さな身体だけでも生き残れる場所へ移したのだ。A2は彼の連絡に従って廃工場へ向かう。2Bとパスカルが和解を求めて訪れ、教団の暴走から逃げ出した場所が、今度は一時的な避難所になる。以前の恐怖が終わった空間で、別の子供たちを守らなければならない。
2. 工場の中に残した小さな身体
A2は工場でパスカルと子供たちに会う。彼らはすでに家と多くの隣人を失った。今必要なのは、安全にとどまれる小さな部屋と守ってくれる大人だ。パスカルにとって子供たちの生存は、村の明日をつなぐ最後の可能性でもある。家がなくても、彼らが生きていれば、世話をし教える関係が残る。
しかし敵の攻撃は工場にまで続く。パスカルが避難させたというだけで安全な境界ができるわけではない。最初に二体の機械が避難所内へ入り込んで攻撃し、A2が処理する。続いて、さらに大きな敵部隊が工場へ接近するという警報が来る。外から来る機械を止めなければ、子供のいる内部も襲われる。A2は外へ出て防衛し、パスカルも何とか彼らを守らなければならなくなる。
子供たちを内側に置く判断には、戦闘から離して保護する意図がある。小さな身体が敵弾と巨大兵器の前へ直接立たないよう、戦える側が外を引き受ける。2Bと9Sが村の弟や子供を護衛したときのように、弱い相手が道を安全に通れるようにする仕事だ。だが今回は、大人が外の危険を防ぐ間、内部で起きることをすべて同時には見られない。
3. 平和主義者が巨大な武器を動かす
A2は工場の外で押し寄せる機械と戦う。階段から小型二足と中型二足の機械が来て、その集団を処理すると巨大な戦車が投入される。A2は戦車も倒すが、工場に向かう敵全体はその一団で終わらない。一人の剣で近くの敵を素早く倒すだけでは、防衛を続けにくくなる。子供たちが隠れる建物まで攻撃が届かないようにする必要があり、自分の身体だけ遠くへ逃がす方法も使えない。
パスカルは巨大なエンゲルス機体を動かし、防衛に加わる。プレイヤーもその大きな身体を操作する。以前は2Bと9Sが巨大な鋸の腕を避けて戦ったが、今回はその腕と身体の力で工場へ来る敵を押し返す。兵器の大きさと火力は同じでも、誰を守るために使うかが変わる。
パスカルは平和を望むと言うだけで子供を見捨てない。自分が望まなかった暴力を使ってでも、生かそうとする。それによって、それまでの平和が無意味な偽善になるわけではない。他者を攻撃せずに生きたかった存在が、すでに攻撃される子供の身体を前に、守る行動を選んだのだ。その判断には、穏やかな生活で予想したよりもはるかに大きな代償がつく。
別のエンゲルスとの巨大な戦闘も続く。小さなアンドロイドが脚を登り、武装を斬る戦いとは規模が違う。巨大な身体同士が打撃を交わし、攻撃を防ぎ、相手を倒す。二人では耐えられそうになかった外の軍勢はついに止められる。外から見れば、子供を守る防衛戦は成功した。
4. 勝利の後に戻った部屋
A2とパスカルは中へ戻る。外で戦って攻撃を防いだのだから、今度は生きた子供たちに再会するはずだ。しかし部屋の子供たちはすでに動かない。敵が外の防衛を突破し、一人ずつ殺した結果ではない。二人の大人が戦う間、子供たちは恐怖に耐えられず、自ら命を絶った。
パスカルは、なぜこうなったのか受け入れがたい。自分が教えた恐怖を思い返す。彼は子供たちが無謀な行動で傷つかないよう、危険を知り、避ける感情を教えた。恐怖は生き残らせるための教育の一部だった。しかし家が崩れ、攻撃を受ける状況で、その感情は子供たちに耐えられない大きさになった。
子供たちは、大人が戻れば安全になれる未来まで信じて持ちこたえられなかった。パスカルの教えた内容と、実際に彼らが経験した感情の結果は違ってしまった。守るために学んだ恐怖が、死を選ぶ方へつながった。それを、機械が感情を持てばすべて必ずこうなるという法則に広げることはできない。ここでパスカルが向き合うのは、自分の教育と保護が救えなかった特定の子供たちだ。
A2にも、自分が倒した敵の数と結びつけて理解できない失敗となる。工場の外の脅威はすべて処理し、パスカルは巨大な武器まで使って戦った。それでも救おうとした相手は、戦いが終わったときすでに失われていた。もう一度強い攻撃をすれば同じ子供たちを笑顔にできるような、次の敵はいない。剣で解決できない喪失が部屋に残る。
5. 苦痛の原因を消してほしいという願い
パスカルは、教え育てた子供たちを失った記憶に耐えられない。A2に記憶を消してほしいと頼む。できないなら殺してほしいと言う。先ほどまで残った子供たちの未来を守るために戦った存在から、今度は自分の次の時間を続けたいという気持ちが消える。
A2はその願いを受ける。2Bも感染が深まったとき自分の最後を託したが、今回の条件は同じではない。パスカルの身体には、直せば子供たちの死を知らずにまた動けるというだけの物理的な問題があるのではない。苦痛を起こす記憶と、それを持つ自分をどうするかと問うている。プレイヤーは一つを選ぶか、その場を立ち去ることができる。
三つの道のどれを選んでも、部屋の子供たちは生き返らない。選択の対象をパスカルの現在の状態に絞っても、彼が覚えている関係はすでに起きた出来事として残る。彼が直接子供たちを殺した加害者であるかのように全原因を一人へ帰す判断と、責任も悲しみも感じる理由がないと単純に言う判断の間でも、苦痛はなくならない。
6. 殺す道、消す道、立ち去る道
パスカルを殺す選択をすると、その身体は止まる。暴走した機械を止め、工場を守ったA2が、今度は願った相手を自ら終わらせる。その選択を画面外で完全な救済や新しい生へ変えてくれる場面はない。彼が維持してきた記憶と関係を、自分の身体ではもう続けられないという結果が残る。
記憶を消す選択では身体が生き残る。しかしA2を知り、村を率い、子供たちを教えた記憶は消える。残った身体が動けることと、同じ経験を持つパスカルとして生き続けることは別の問題だ。現在の苦痛から解放する行為は、愛していたものまで忘れさせる代償を伴う。
プレイヤーはどちらの願いにも応じず、立ち去ることもできる。パスカルは残されることに苦しみ、A2を引き留めるが、ゲームはその選択後の全人生を最後まで見せない。必ずすぐ死んだ、あるいは時がたってすべての記憶を健全に受け入れたと、新しい後日談を足すことはできない。A2がどちらの行為もしなかった結果と、その先を知らない空白が残る。
この三つの結果は互いにつながらない。最初に記憶を消し、後でその記憶を持つパスカルを殺す一つの固定結末ではない。プレイヤーは同じ喪失の前で異なる道を見て、どれも先の失敗を完全には取り除かない事実に向き合う。他の選択を確かめても、子供たちの部屋は以前の暮らしに戻らない。
7. 記憶を消した後に現れる店
記憶を消した分岐では、後に村で再びパスカルと会える。彼は以前の関係でプレイヤーを認識せず、残った機械部品を商品として売る。その中には子供たちのコアもある。かつて何より大切に守ろうとした身体の一部が、事情を知らない商人に商品として保管される。
プレイヤーはその品の由来と意味を知っている。パスカルは知らない。この情報差により、その場面を単に悲しみが軽くなって商売も順調な、穏やかな後日談とは読みづらい。苦痛を消したが、何を大切にするべきかの記憶も一緒に失われた。性格が再び残酷になったというより、残酷さを認識するための関係の文脈自体が消えた状態になる。
A2はそれらを経て、動き続けなければならない。村で新しい関係を作っても、世界はその関係を保証しなかった。だからといって、そこで与えた助けや受け取った心が、何もなかった時間へ消えるわけでもない。後に9Sを救おうとするとき、守るために戦っても救えない失敗まで経験した者が、別の願いをなお手放さずにいる行動となる。
同じころ、9Sは2Bを失って自分の道を歩む。A2が機械の共同体で新たな関係と喪失を経験する間、彼は機械の作った塔を開き、A2へ到達しようとする。二人の苦痛には似た部分もあるが、進む方向は違う。互いの時間をすべて知らないまま、その道は資源回収ユニットと最後の塔で再び交わる。
資料と確認範囲
ゲーム版後半のパスカルの村の崩壊と工場防衛、子供の死、三つの選択を分けて記述しました。子供が他の感染者に殺されるアニメの展開はゲームに混ぜていません。部品店は記憶削除分岐の結果であり、立ち去った分岐の画面外の運命は確定していません。AI補助による編集記事であり、原作の台詞・歌詞・小説本文は転載していません。資料確認:2026-10-18。
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