要点
1994年に発売されたソニーの初代PlayStationの生みの親として知られる久夛良木健氏が、現在のビデオゲームの状況について自身の見解を語った。
2026年9月29日、東京・調布市の電気通信大学(UEC)で開催されたエンターテインメント研究教育センター(CEREC)主催のイベントに、久夛良木氏は特別ゲストとして登壇した。
世界のゲームソフトウェア産業が約30兆円規模にまで成長し、最大級のコンテンツセクターの一つとなっていることに触れつつも、久夛良木氏は現代のゲームはコンテンツ制作の面で停滞していると主張した。
同氏は、ゲームの規模やビジュアルは大幅に進歩したものの、コンテンツ制作の根本的な手法は、自身がソニー・コンピュータエンタテインメントのCEOを務めていたPlayStation 1時代からほとんど変わっていないと指摘した。
現在と過去を比較し、久夛良木氏は新しい世代の開発者に対し、既存のトレンドを追うだけでなく、最先端の技術を生み出すことに焦点を当てた考え方を持つよう促し、好奇心の重要性を強調した。
現代のコンテンツ制作が停滞していると見ているものの、久夛良木氏は業界が衰退しているとは考えていない。むしろ、大きな変化を迎え、次のステージへ進む準備ができていると見ており、人工知能(AI)が今後数年間でプラットフォームやエンターテインメントを再定義する可能性のある技術であると言及した。


